内視鏡診断治療グループ
診療の特徴
消化管内視鏡による早期診断と低侵襲治療
我が国における死因の第1位は依然として癌であり、その早期発見・早期治療が喫緊の課題となっています。中でも大腸癌や胃癌などの消化管癌は罹患率が高く、それらの癌に対する消化器内視鏡の位置づけは年々大きくなっています。さらに、超高齢化に伴い患者年齢も高くなっている昨今、「生活の質」を維持できる低侵襲内視鏡治療に対するニーズが高まっています。当科では病変の拾い上げから詳細観察に⾄るまで拡大機能を有した内視鏡を用いて行っており、効率的かつ信頼性の高い内視鏡検査を提供しております。また、局所切除により根治が望める早期癌に対しては内視鏡的粘膜切除術(EMR)や内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)による低侵襲治療を積極的に行っております。さらに、食道アカラシアに対する経口内視鏡下筋層切開術(POEM)、胃粘膜下腫瘍や十二指腸腫瘍に対する消化器外科とのコラボレーションによる腹腔鏡内視鏡合同手術(LECS)など、さまざまな内視鏡治療手技を数多く手掛けています。なお、2020年に先進医療Aとして認可された胃粘膜下腫瘍に対する内視鏡的全層切除術(EFTR)も当院で実施可能となり、患者さんのご希望に沿った内視鏡治療が提供できる環境を充実させております。